69-2: イエローウランガラス　-- アンカーホッキング社　--- ティーカップ

　1931 - 35年 アンカーホッキング社によって生産されたティーカップです。モデル名を ”プリンセス” と言います。お姫様の寝室の天幕に似たデザインからこの様に呼ばれているようです。デザインがエレガントな事から、アンカーホッキング社の製品の中ではとても人気のある製品で、アメリカでもこの製品を集めているコレクターも居るようです。開口径 約9㎝の商品です。カラーはこの会社特有のトパーズというカラーです。位置付けとしては普通のデプレッションガラスですが、ブラックライトで僅かに発光します。アメリカでも、ウランガラスとして販売されているショップもある様です。
　ガラスの着色の為に僅かにウランが混ぜられたガラスを” ウランガラス ”と呼びます。アメリカでは色がワセリンに似ている事から、これを ” ヴァセリングラス ” と呼んでいます。
　ウランによる危険性が心配になるところですが、人体に影響が無いほどの僅かな含有量の為、市場では何の問題も無く取引されています。原料にウランを使用する事から、現在は殆ど生産はされていない為、希少性が高いです。日本では岡山県で現在も僅かに生産している程度です。
　お客様が傷などを見易い様にあえて強めのライトにて撮影しておりますので、場合によって実物と色が異なります。製品の傷などをよくご確認頂きまして、製品をご理解の上ご購入を検討頂けますと助かります。また、アンティークですのでその他細かな傷が有ると思います。神経質な方はご遠慮願います。